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2021年1月28日木曜日

うるせぇ!将来の話すんな!

  こんにちは、最近ブログを観ている人があまりいないようで書く気にもならないのですが、それでも数人の続けて読んでくれている希有な人に向けて書ける間は続けていきたいと思っています。いないと思いますが、今回から読んでくれている人から引かれない文章を心掛けていきたいと思っています。まぁ無理だと思いますが。

挨拶が遅れてしまいました。映画研究会の柿原です。これまで部長として文章を書いていたのですが、来期から部長が変わったのでもう部長を名乗れなくなってしまいました。それならば、次期部長がこのブログも更新すればいいのではないか?と、思った読者諸君は賢明である。しかしながら、「ブログの更新については引き続き柿原先輩がやってください」と、言われたので、今日もつらつらと駄文を書いている次第でございます。こんな書き方をすれば「仕方なくブログを更新しているのか!君は!」と、思われるかもしれない。しかし、それに対しては「そうではないのです!」と、真摯に答えたい。特に何も考えずにキーボードを叩いて、普段のストレスの捌け口となってしまっているこのブログをあまり手放したくないというのも俺の本心なんだよな。

 

 もうじき2月になる。と、いうことは春休みだ!わーい!わーい!! でも、そんな子供みたく手放しで喜んでられない。単位取得の為にテスト勉強だのなんだの。レポートを必死になってやったり、大学図書館に本を借りに行かなければならなかったりする。それに加えて俺の場合は、後輩が撮ろうとしている映画の脚本の執筆を進めなければならないという課題もある。多分、この映画が学生として撮れる最後の映画になるのかもしれないと思うが、なんだかんだ貧乏暇無しでやるべきことが山積みになっている。あー喫煙可能な喫茶店で、一杯400円くらいのコーヒーを飲みながら、友達とおしゃべりしてたあの生活は? 時間が無限にあるように感じてたのに、、、現実は辛い。このまま行くと近い将来、つまらない労働の日々に追われるのか。人生なんていかに儚いものなのか、全ては退屈と郷愁の中に溶けていくのだ。生まれるときも死ぬときもなぜ金がかかるのか、勝手にさせてくれ。人間なんて存在そのものが不条理だな。

 話題が逸れてしまったが、書き直す気はない。無理やり本筋に戻す。テストっていう現実から逃避するために脚本の続きを書くが、こちらも進展がない。どうも文章を熟考してしまう。ならば楽しいことを考えて、空想に逃げよう!そうだ!春休みになれば、日本中を放浪できるから頑張れるわ!って訳にもいかない。コロナで緊急事態宣言が出てるし、実家がある京都でさえ帰れるかどうかわからない。大卒の官僚が集まって「緊急事態宣言は2月8日までだ」と、言っているが延期されたりするかもしれない。今日の新聞では国内でも新型コロナのワクチン接種が行われるみたいな話が書いてあったが、どうなるかなー。どうも不安定なのは俺の精神状態だけではないらしい。何も考えずにふらふらしてたいな。

 

 昨日の深夜に地元の友達と電話で話した。同級生は今年大学を卒業する奴ばかりで、大学院へ進学する奴もいるが、大体はどっか「適当」に就職するらしい。俺には友達が少ないので、電話先のそいつから最近の同年代の動向を確認するしかない。最近はそんな話ばっかりだ。その友達自体は卒業後どうするのかというと、就活しないで、そのへんの界隈では有名な京都の劇団に入りながら、自分の劇団を立ち上げる機会を伺っているらしい。なんかいつまでも青春している奴だなーっと、いつまで経ってもチャランポランタンな自分を棚に上げて思った。そいつの知り合いで、高校の同級生だから俺も顔は知ってるがそんなに仲良くない奴がいて、そいつは公務員になるという話を聞いた。そしてなんか二人で笑った。「公務員なんてつまんねぇよな。」「夢が無いよな。」「社会に迎合してなんになるんだ。」

笑ながら「夢なんてどこにもないよ。」って言いかけたけどやめた。めんどくせぇから。そうだな。偉そうなこと言っても「社会」は俺達を知らない。無名であることと存在しないことは違うけれど、どこかそんな思いがふつふつと湧いてきた。そんなに面識もないけど同じ校舎で同じ時間を過ごした奴が、今年の春からは立派に働いて税金を納めているのかと思うとやりきれない気持ちだわ。地元の繁華街にはスーツを着た立派な「大人」が歩いている。「やりがい」「夢」「収入」「安定」。人生で重要なことって何なんだろうなって考える。1人で真剣に考えて1人で笑った。「何歳なんだよ。」花粉症の季節はまだ先なのに気が早いな。

 

それじゃあ、今回はこんな感じで。映画研究会と全然関係ないじゃん!って思ったそこのあなた!ちょっとうるせぇでございますよ。また暇潰しに読んでもらえたら書いてる側からすれば嬉しいです。お疲れさまでした。

2021年1月13日水曜日

いつの間にか、もう新年だ。

  新年の挨拶も遅れてしまいました。と、言っても誰も気にしてないであろうことですが。一応、あけましておめでとうございます。部長の柿原です。今年も鳥取大学映画研究会を宜しくお願いします。新年のムードも終わったけれど、なんとなくブログを更新してみようかなと思った次第でございます。

先日、映画ナタリーを見ていたら後輩が映画を作って参加したらしい「突然失礼致します」とかいう学生映画のプロジェクトが取り上げられてて、俺個人はあまりいけ好かない連中なのだが、あのようなものが学生の理想的な表象としてメディア関係の中にはあるのかもしれないと思った。

 そんなことは別にどうでもいいのだ。今日俺が書きたいことは最近の鳥取は寒すぎるという事。この街に来てから何年か経つが、俺が知る限りここまで雪が降ったのは初めてだ。それに加えて洗濯機が壊れた。連日、深夜には氷点下になるという気候が水道破裂を招いたからだ。そうなるとコインランドリーに行って一時期を凌がなければならない。車の免許もないので、路肩に積もった雪をサンダルで踏みしめながら、大量の洗濯物を入れた登山用のリュックを背負って、駅前まで歩いていく。さながら気分は雪山登山である。アイゼンを持ってたら装備したいが、そんな気の利いたものは持ってない。それにしても、アスファルトで摩耗したサンダルはよく滑る。そんな日に限って空は晴れていて、日光が凍った雪に反射して眩しい。だのでサングラスを掛けて家を出たのだが、結局出来上がったのは不審者である。いかのおすし。もう、雪を喜べる年齢は過ぎたのだなぁとしみじみ感じる。おこたに入って、カーテンの隙間から、音を立てずに積もっていく雪を眺めるのが一番良い。外にでるなんて怖い、怖い。映画観て寝ようぜ。

 

 ここからは読なくてもいいけれど、一般的な大学生の年末年始の過ごし方を参考として書いておこうと思う。皆さんもこれからの学生生活を充実させるため、後学のために役立てて頂ければ幸いである。

先輩から、周りは獣医学科ばかりで話相手がいないし寂しいから来てくれと、言われたので年末年始は神社でバイトする予定だった。言われた通りの日にバイトの面接に行ったのだが、その時からこの連中に囲まれて労働(禰宜さんには奉仕って言えって言われたけど、スケベ面がムカつく奴だった)をしないといけないのかと軽く絶望した。神社へ向かう車の後部座席に座っていた奴が、やけにテンションが高くて気色悪かったからだ。まぁでもどうにかなるだろうと思って、当日を迎えたわけだが、その日目覚めたときから嫌な予感がしていた。いつも通りサンダルを履いて、外界と孤独を隔てる薄いドアを開ける。すると、外は一面雪に埋もれていた。まず、ここでサンダルからブーツか何かに履き替えなかったのが間違いの始まりである。何故意固地になって、ツマラナイ拘りを捨てずにサンダルなど季節外れのものを履いて出たのか。その理由を説明するのは面倒だし、それ以前に聡明な読者諸君の貴重な時間を奪ってしまうのも心苦しいため、詳細は省略させていただく。

吹雪で数十メートル先の道路も見えない中を先輩の軽自動車が走る。助手席に乗った俺は既に文句を垂れていた。年明けをこんな田舎の神社で迎えるよりも、誰か気の合う連中と暖房の効いた部屋でゲームをしながら迎えたいと、確かそんな事を言っていた気がする。

 神社に着くと、平地より山側にあるため雪が異常に積もっていた。京都の都会育ちからすればそれはもう異常でしかないのだが、田舎の世間知らずからすればそれは普通らしい。ニュースでしか見たことがないような風景の中、車から降りる。サンダルでまだ降り積もったばかりの真新しい雪を踏むと、隙間から粉の様な冷たい雪が入り込む。帰りたい。巷に雪が降るように、わが心にも涙降る。

 社務所に入って「わーい、巫女さんばっかりだー」「あれだよね、めっちゃ微妙な顔の奴でも可愛くみえるよね。」と、喜んでいるのもつかの間。新年を雪塗れの神社で迎えようとする奇特な近所のヤンキーやらなんやらが集まってきた。そしてまた雪もより一層降り出す。「もう嫌だなー、すき焼き食べながらガキ使観たいな―」と思っていたら「雪かきをしろ」と言われた。足はサンダル。上着はわけわからん割烹着みたいな白装束。最悪。持ち慣れないし、見慣れない鉄製のスコップで、参拝客が踏みしめた雪が氷になったものを割りながら「もう帰ろう。もう、いいわ。」と心の中で囁く自分がいた。

 そんなに時間は経ってなかったはず。気づいたら遠くから参拝客の若者が一斉に騒ぐ声がした。それに続いて太鼓の音が鳴る。冷たい腕時計を見ると24時を過ぎていた。俺はあっけなく新年を迎えていたのだ。去年の今頃は何をしていたんだろう。今年よりはましな事をしていた気がする。実家の炬燵に入っていたかもしれない。それこそ友達と地元の神社に行ってたかもしれない。覚えてないが、とにかくもう2021年である。騒ぐ参拝客、その中には家族連れがいたり、カップルがいたり、地元の警察、遠くでお守りを売ってる巫女さん。それらの上には絶えず雪が降り続いている。めっちゃ寒い。もう嫌だ。もう二度と来ない。人に優しくしよう。

 左手にスコップを持ち変えて、スマホの画面を見ると友達数人から連絡が来ていた。『あけおめー』。その素っ気ない文章を見た俺は、明日の始発で地元に帰ろうと決めた。


 今回はこんな感じで終わりたいと思います。最後まで読んでくれたみんなありがとな!ってなわけでお疲れ様っす。