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2021年2月25日木曜日

時には映画の話を

  風強いよな、鳥取!寒いと思ったら暑いし、暑いなぁと思ったら寒い!ってか花粉症やばい!みたいな日が続いてますが皆さん、どうお過ごしでしょうか。俺は京都に帰ります。帰りたいので。こっちにいる高校の同級生が一緒に乗せて帰ってくれるみたいなので便乗する予定です。大学院に進学する予定のそいつに車中で「お前は将来どうすんの?」って聞かれるのが恐怖でしかないけれど、強い心を持って頑張ろうと思います。俺が一番聞きたいよ。将来何するんだろうな~。どうも、映画研究会の柿原です。宜しくお願いします。

 春休みに入って成績発表も終わったので、一日に映画を二本以上観ることを目標に生活をしている。三月は一人旅行を慣行しようと思っているので、自分で決めたノルマを達成するのは二月の内にできるだけ沢山観る必要がある。幸いにも観たい映画は山ほどあるし、いまどきレンタル屋に行かなくても配信サービスが二つもあれば、一歩も部屋から出ずに映画を観続けることが出来る。一本2時間弱の映画を観続けるのは体力を使うので、B級映画からフランス映画かロシア映画(エイゼンシュテインの髪型はデビットリンチと似てる)、サルでも分かるハリウッド・アクション映画というように見る順番が大切である。立て続けにシリーズものを観るのは大変なので、とにかく単発の一本で完結する映画ばかりを観る。YouTubeにあるような有名監督が学生の時にとった短編の自主制作映画などは5分から10分程度で、風呂に入りながらでも3作品ほど観ることができるが、探すのが大変だし、字幕が英語しかないものが多いので、そんなに数多く観ることはできないという欠点がある。映画産業、映画という芸術が確立される前時代の黎明期に撮られた映画もYouTubeなどで観ることが出来る。そういうのは大体5分にも満たないものが多く、ただのホームビデオのようなものであったり、陳腐なトリック映像であったり、とにかく現代の映画の形をしていない。今は誰でもスマホですぐに映像を取ることができるが、昔はえらく大そうな機材をもちよってつまらない映像を取っていたんだなぁとか思う。

 Filmarksを備忘録として使って何年か経つんだけれど、素人の映画批評を読むとムカつく。特に自分の好きな映画の一つである「ファイトクラブ」の批評文を長々と書いている奴は、「ホントにファイトクラブから何を学んだんだ?」って言ってやりたい。映画を一本しっかり観てから批評を書いている奴は100光年譲っていいとして、「残酷過ぎて途中までしか見れませんでした。」とか、「退屈だったので、途中で観るのを辞めました」とか書いている奴はなにがしたいんだろう。馬鹿なんだろうか。「ワルキューレの騎行」だけを聴いて、「ニーベルングの指輪」の全てを理解した気になっているような愚行。ワーグナーとニーチェとショーペンハウアーに謝れ。資本主義が芸術を貶めていると思っていたが、こういう似非映画評論家を気取っている奴らに映画は殺される。なんかつらつらとこんなことを書いているが、「そういうのは読まなければ良いんじゃないですか?」って言われるのは分かっている。まぁ確かに、お前は正論だ!

 観たい映画とはまた別に名作と呼ばれる映画であったり、その作品から映画が変わったと言われるようなものだったりを観ることにしているのですが、名作が全て面白いとは限らないなーって思う。まぁ結局好みなんだよなっていう話はよくしているんだけれど、それだけじゃない。これまでの映画を変えた作品というのは、それ以降にその作品以上に分かりやすく、大衆向けの娯楽映画として完成されたものが大量に制作されているので、それらの映画を観た人間からすれば「なんか分かりづらいし、つまんねぇな。」っていう感想を抱いてしまうのは必然であるような気がする。一方で「この時代にこんなことができたのか。」っていう映画の観方もあるかもしれない。しかし、その観点は「映画史」の一部として作品を論ずる上では重要かもしれないが、単純に「映画として面白いか?」という話の上では全く関係がないし、寧ろ事前にそのような知識をもって作品を鑑賞すると邪魔になると思う。そんなことは素人が知らなくていいんだよ。君がその映画を観て感動したっていうだけで全てなんだよ。退屈な人生を一瞬でも忘れられたら、他のどんな名作よりも最高の映画なんだよ。知らないけどさ! 

なんでノルマを自分に課してまで映画を毎日観るようにしているかというと、いろんな理由があって、折角の春休みを無為に過ごしてしまうのではないかという恐怖から免れる為っていうのもあるけど、まだ観れていない作品の中に人生最高の時間があるのかもしれないという可能性を信じているからっていうのもあるんですよね~。それが5分の短編映画かもしれないし、7時間の長編映画かもしれないしさ!

 

今回はこんな感じで終わることにします。コーヒーを飲んで、カフェインを体に入れないとボーっとしちゃうよ!脚本書かないといけないのになにやってるんだろう!最後まで読んでくれた人、ありがとうございます。君がまた読んでくれるなら、俺もまた書こうと思います。散歩行ってこよーっと。